かゆみやにおいのあるおりものが症状なあなたは、淋病やクラミジアなどといった性感染症の他にも、膣カンジダや細菌性膣症の可能性もあります。総合的に検査をして、原因を調べることをお勧めします。
一般的にヨーグルトやおからのようなおりものは膣カンジダ、緑や黄緑がかったおりものは淋病、あわっぽいおりものはトリコモナスが疑われると言われていますがその症状はどれもとても似ていることがあり、また無症状なこともあります。
魚の腐ったようなニオイなどは、膣ガルドネラ菌の繁殖による膣内フローラの乱れが原因の細菌性膣症かもしれません。
考えられる感染症:
オススメの検査キット:
セックスの後に少量の出血が見られるのは、ただセックス中の刺激が強すぎて、ということもありますが、子宮頸がんや性感染症によって粘膜が弱っているのかも。
淋病やクラミジアなどは感染すると、体はその異物を体から排除しようと反応します。それが炎症です。炎症を起こしている組織は赤く熱を持って腫れたししている状態になります。膣内の組織は皮膚よりも弱い組織なので、炎症を起こしている部分に触れると簡単に出血しやすくなります。
また、ハイリスクHPV感染による子宮頸がんによって組織が弱くなっている事により、出血することもあります。検査をするなら、子宮頸がんの検査が含まれているものをお勧めします。
考えられる感染症:
子宮頸がん(アイラボの子宮頸がん専門サイトに移動します)
オススメの検査キット:
性器周辺のイボは低リスク型のHPVによるものです。これを尖圭コンジローマ と言います。HPV感染は重複感染と言って、2種類以上のHPVの型に感染することは稀ではありません。
コンジローマ をおこすHPVに感染しているといことは、子宮頸がんの主因となるハイリスク型のHPVにも感染している可能性もあります。
イボがあるならハイリスク型のHPV検査も一緒に検査しておくことをお勧めします。
考えられる感染症:
コンジローマ(HPV)
ハイリスクHPV(子宮頸がん)
オススメの検査キット:
検査をして淋病やクラミジアではないことを確認したのに、まだ何か違和感を感じるあなたは、それ以外の菌により膣や性器付近の粘膜や組織に炎症がおきていて敏感なのかも。
マイコプラズマジェニタリウム、マイコプラズマホミニス、ウレアプラズマウレアリチカム、ウレアプラズマパルバムといった、マイコプラズマ系とウレアプラズマ系の菌による、非淋病性非クラミジア性の膣炎も性感染症として見られることが最近わかっています。
淋病やクラミジア、膣カンジダやトリコモナス、細菌性膣症でもないのにおりものや痛みなどの炎症を疑うことがある、もしくは検査をして炎症は強いと言われたけどこれらの病原体が見つからなかったという場合には、マイコプラズマ系とウレアプラズマ系の菌による炎症が疑われます。
症状はあまり出ない菌なので気がつかないことも多いのですが、なんかスッキリしない時には一度検査しておくといいですね。
クラミジアや淋病、マイコプラズマ系とウレアプラズマ系の菌などの病原体による長期感染は不妊や早産、流産の原因にもなり得るので、妊活をしている人、将来できれば子供は欲しいと思っている人は、もう一度総合的に調べておくと安心です。
考えられる感染症:
オススメの検査キット:
しこりはただリンパ節が炎症により腫れている場合がほとんどですが、梅毒の初期硬結や硬性下疳(こうせいげかん)かもしれません。
梅毒が疑われるような行為があって、しこりがあるのであれば早急に検査をしましょう。
多くの保健所で匿名、無料で受けられますが、すぐに病院に行って検査をすると他の症状や他の性感染症についても調べられるでしょう。
考えられる感染症:
梅毒
ヘルペスの検査はできている水泡を潰し、その下の細胞をこすって検査したりするので、痛みが強く、自分でやるには難しい検査です。
病院で受ける方がよりよいサポートを受けられます。
ヘルペスの症状がある場合は、症状があるうちにすぐに病院を受診しましょう。症状が治まってしまうと検査はできません。
考えられる感染症: