クラミジア

クラミジアとは

クラミジアの正式名は、Chlamydia trachomatis クラミジア トラコマティスといいます。

セックスに関係のある性感染症(性病、STD、STI)を代表する病原菌です。

 

クラミジアは尿道や子宮の入り口(子宮頸部)に感染し、感染した部位の細胞の中に入り込まないと増えることができません。クラミジアに感染することで、不妊症やHIVなどのリスクが高まります。感染していても症状が出ないことも多くあります。

クラミジアの症状(膣)

女性の場合は男性よりも更に症状が現れにくく、かなり長い期間クラミジアの感染に気付かないことも少なくありません。長期にわたって感染が続くと、感染部分の慢性的な炎症が原因で不妊症になってしまうこともあります。

 

  • さらさらした水っぽいおりものが増える
  • 性交後の軽い出血
  • 性交痛
  • 下腹部の痛み
  • 無症状

突然腹痛を訴え、救急車で運ばれる事態(肝周囲炎)になることもあります。

クラミジアの症状(のど)

のどの感染ではさらに症状が乏しく、気がつかないことがとても多いので、オーラルセックスにより感染が広がる、もしくは再感染してしまうことが多くあります。

 

  • のどの痛み、腫れ
  • 無症状

のどの治療には時間がかかります。しっかりと根気強く治しましょう。

クラミジアの検査

クラミジアは感染した細胞の中で3日かけて増え、その後大量のクラミジアが尿道や子宮頸管内に放出され感染が拡大します。従って、症状が出始めるのは一般に1週間から10日程かかります。

 

検査の時期は症状がある時はその時点でよいのですが、症状がない場合は1週間経ってからがよいでしょう。

 

検査の方法は遺伝子検査が主流で、日本ではPCR法とSDA法が広く普及しています。これらの方法は極めて感度が高く、綿棒採取検体、尿、うがい液などで調べます。

 

尿道炎や膿などの症状がある場合、クラミジアは大量に存在するため、いずれの方法でも採取しても正しい結果が出ます。しかし、症状が乏しいケースや症状が全くない時は、検体の採取は慎重に行われなくてはなりません。

 

特に尿で調べる時は、採取までに2時間以上排尿していない事、出始めの尿(初尿)を採取することが極めて重要です。多く採取すればするほど感度は低下します。

 

クラミジアの治療

 

1. マクロライド系抗生物質(ジスロマック、ジスロマックSR、エリスロマイシン、クラリス、クラリシッド)

 

2. キノロン系抗菌剤(クラビット、タリビット、アベロック)

 

3. テトラサイクリン系抗生物質(ミノマイシン、ビブラマイシン、アクロマイシン)

 

などがあります。

 

抗生物質や抗菌剤による治療は『菌を殺す』『菌を増やさせない』だけでなく、炎症を抑える働きもありますので、症状がなくなったからと言って全ての菌がいなくなった(完治した)とは限りません。

 

また、クラミジアはおおむね1週間から10日間で死滅しますが、クラミジアの遺伝子検査は極めて感度が高いため、残っているクラミジアの死骸を検出してしまうことがあります。

 

薬の服用を始めてから3週間から4週間経ってから完治確認検査を受けましょう。

クラミジアの検査ができる検査キット

子宮頸がん検査と一緒にのどと膣のクラミジアの検査ができる検査キット

のどと膣のクラミジアの検査が一度にできる検査キット

膣のクラミジアの検査ができる検査キット


このサイトは株式会社アイ・ラボCytoSTD研究所の運営サイトです

株式会社アイ・ラボCytoSTD研究所

東京都八王子市下恩方町560-6

Phone:042-652-0750