性器や唇にできるヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(Herpes Simplex Virus:HSV)1型(HSV-1)または2型(HSV-2)の感染によっておこります。
痛みの強い、浅い潰瘍や水泡をつくるのが特徴です。
性行為によって感染しますが、唇にできるヘルペスは性行為に関係なくできる事もあります。
パートナーが性器や唇にヘルペスを発症している時は、その部位に大量のウイルスが存在するので、セックスやキスは極めて危険です。
水疱や潰瘍がある時期が一番感染率が高いですが、無症状の時も感染する可能性はあります。
ヘルペスは一度体内に入るとは自然にいなくなることはありません。症状が治まると意見完治したように思えますが、そうではないのです。
ヘルペスは神経節と呼ばれる体内の神経が集まる場所に潜んだ状態で、一生存在し続けます。そして、疲れた時や風邪などで高熱が出た後(体力を消耗した時)に、神経を伝わって皮膚や粘膜に移動して発症します。
初めての発症は症状が強く出ることが多いようです。
再発の症状は軽く、潰瘍や水疱が数個できる程度で、再発の頻度は月に数回から年に数回と、健康状態によってばらつきがあります。
水疱や潰瘍からの分泌物やぬぐい液を用いての検査なので、症状がないときは検査は基本的にできません。
ヘルペスかな?と思う症状があったら、症状があるうちに病院に行きましょう。
分離培養法、蛍光抗体法、イムノクロマトグラフィー、核酸検出法、血清抗体法など色々な検査方法があります。
1. 抗ヘルペス剤
アシクロビル錠200mg、バラシクロビル錠500mg、またはファムシクロビル錠250mgの経口投与で治療します。
2.点滴
重症の場合は注射用アシクロビルでの治療もあります。
3.再発防止
再発防止に抗ヘルペス剤を1年間服用し続ける場合もあります。
その他、塗り薬も使用されることもあります。
(参照:性感染症学会 性感染症 診断・治療ガイドライン2016)
水疱や潰瘍からの分泌物やぬぐい液を用いての検査なので、症状がないときは検査は基本的にできません。
水疱や潰瘍からの検体採取は痛みを伴うことが多いので、症状もあるのであれば受診をして、病院で検査してもらうのが一番です。
そのため、アイラボでは性器ヘルペスの郵送検査は行なっていません。
痛みもあるでしょう。すぐに病院に行きましょう。